すき焼きのお肉の焼き方を極める(関西・関東)

すき焼きには関西風・関東風とありますが(後で詳しく説明します)

どちらの食べ方でも、極限まで素材の良さを引き出す方法を紹介します

ポイントは一つだけ!!

すき焼きをするにあたっての重要なポイントは

ただこれだけです


お肉に火を入れるとどうなるのか?

下の画像のグラフで分かりやすく解説してます

お肉に火を入れ続けると

水分量がどんどん右肩下がりになっているのが分かりますが

この水分量が減っていくとどんどん硬くなっていきます
(最終的にはビーフジャーキーみたいになっていく)

柔かさは、火を入れ始めると熱で繊維が崩れていくので
柔らかくなりますが

そのまま火を入れ続けると水分量が減るので

パサパサになって硬くなります

なのでこのグラフから読み取れるのは、焼き色が完全についてしまう

1歩2歩手前(少し赤いのが残るくらい)
ちょうどいい感じなのが分かります

実際に焼いて検証

では実際にお肉を焼いてみます

入れた時の焼いている時の音で火の強さがわかります

「ジャー!!」と強い音がしていたら強すぎるという合図に
なってますので強いなと思ったら火を弱くしてください

次はわりしたをお肉にかけます

掛けたわりしたがぐつぐつするくらいがベストです

そして焼いていって、

ほんのり赤いのが残るぐらい

鍋からあげると完成となります

注・赤いのが苦手な方・新しくないお肉の場合

これは赤い部分が無くなるまで焼いてすぐあげます

赤身部分が無くなっても焼き続けるのが良くないので避けましょう

お肉を常温に戻す必要はない

焼肉・ステーキは常温にもどした方が美味しく出来ますが

すき焼き用などの薄いお肉に関して

焼いても水分が一気に出ていく影響が少ないので

常温に戻しておく必要はないです

ただ、凍ってるような状態(半凍り)だと良くないので

その状態のときは溶かし切ってから焼いて下さい。

すき焼きは実は、関東と関西で違うって知ってましたか?

その大きな違いがお肉を初めに焼くか焼かないかっていうことです

関西風=先にお肉を焼き、砂糖にお酒・醤油をかけて食べて、最後に野菜を食べる
関東風=「野菜・お肉・わりした」全て入れて、一緒に食べる

関東風は焼くという工程がないので失敗が少ないです

逆に関西風は、焼く工程があり火を強くし過ぎると
醤油が焦げて風味が悪くなり、苦くなってしまいます

解決策としては火を強くし過ぎないようにして焼くことです

歴史を辿ると関西では農具の「鋤」を使ってお肉屋野菜を焼いたと言われ

そこからすき焼きという名前が生まれたのが有力です

逆に関東では古くから牛鍋屋というお店があり、焼くというよりも

煮て食べるというのが通常だったそうです

ここまで話しましたが今回は関西風でも関東風の牛鍋であっても

この方法でやれば、どちらでも美味しく食べることができます

あとがき

すき焼きを食べる時に、極限まで素材の良さを引き出す方法でした

赤い部分を残しながら食べるっていうはかなりオススメなので

一度お試ししていただけると嬉しいです

あとこの方法は、国産でかつ新鮮なお肉の場合のみできますので

古いお肉・輸入牛などはしっかり中心まで火を通してからお召し上がりください

当店ではA5和牛のすき焼き用を販売しております
気になった方は下の商品ページを覗いていただけると嬉しいです

すき焼きの商品ページはこちら

このコラムは動画でも詳しく解説しています
気になった方は下のリンクをチェック!!

【すき焼き】肉屋の店長直伝!素材の良さを活かす方法

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