2009 7月までの店長日記
肉屋の道具(小道具)
今回は小道具を紹介します。
なんだか怪しげな鋭いヤツですが、「肉を吊るすフック」です。Sカン、ちんちょう、フックなどと呼ばれ頑丈な鉄やステンレスで出来ています。
肉の大きさや重さによって使用するSカンも変わり、右のでっかいやつは30Kg以上の大きな塊を吊るします。一番左の小さいやつは「手作りハム」を作る時に使用しています。(無添加ハムを、店頭でスポット的に販売しているのですが、いつかネットでも販売しようと思います。めちゃうまなので販売した時は買って下さい♪)話がそれましたね(^^;)。
肉を吊るすのには理由があって、まず「衛生面」。吊るさずに下に置くと、その置いた設置面から雑菌が付いたり繁殖しやすくなります。
もう一つは「品質保持」。肉は重いので下に置くと設置面が圧迫され、そこから悪くなっていきます。大きな塊は必ず吊るして「冷気がまんべんなく」行き渡るようにするのがベスト。
「冷気がまんべんなく・・」は家庭用でも同じで、同じ冷蔵庫であっても物がたくさん入っていると冷気がうまくまわらず品質保持が短くなります。「やばい、いっぱい詰め込んでる・・・」と思った貴方にアドバイス♪物と物がなるべく、くっつかないように少しでもいいから隙間を空けて入れて下さい、それだけでも冷気がまわりやすくなりますよ♪♪
話は戻って、全く同じ商品でもその扱いかたによって良くも悪くもなります。商品はもちろんですが「衛生」「安全」が一番大事なのです。
次は肉をやわらかくする小道具。「ジャガードミニ」という変なお名前。呼びにくいので当店では「筋切り」と呼んでいます。
見ての通り、剣山のように刃がいっぱい付いています。とんかつ用、ポークソテー用、焼肉用などの肉にトントンと叩くようにして筋切りをしていきます。
筋切り以外に、火が通りやすくなるのでお客様に喜ばれています。「鉄の肉叩き」や「瓶の底」で叩くと肉の繊維が潰れてしまい旨みや食感が変わるのに対し、こいつは肉の形はそのままで、筋だけをカットしてくれる優れモノです♪